神経発達症とその周辺

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子どもに「片付け」を教える

片付けをする男子

お片付けが好きな子、得意な子どもはいないと思われますが・・・散らかしっぱなしで片付けないという悩みは、子育て中のあるあるですね。

ここでは「本人にはその気があってもうまくできない」子どもを扱います。

サポートするコツは、果たしてあるのでしょうか。

今回も解説・啓蒙書を読み、私がポイントと感じた箇所を引用・抜粋させていただきます。

総じて言えることは、片付けたくなるような環境を作ることではないか、と感じました。

 

<基礎知識>

 

▶ なぜ片付けがうまくできていないのかを分析すると

・家の中がふだんから整理整頓されているか。

・大人が片付けをできているか。

 → できていなければ、子どもを責められない。

 

▶ 片付けを教える前に確認しておきたい動作

・年齢相当のパズルができる。

・トランプなどをきれいに並べられる。

・年齢相当に人の絵などが描ける。

 

▶ 叱らずに済む方法は?

散らかしすぎる前に、片付けを途中で行う習慣をつける。

・片付ける量が減るので片付けやすくなり、片付けられたときに褒められる機会が増えるため、また片付けようという気持ちになる。

・いつも叱られて片付けていたのでは、自ら進んで片付けようという気持ちにはならない。

 

<トラブルへのアドバイス

 

▶ 両手がうまく使えない → ものをうまく持てることから

・ものを片付けるときには、両手で一つのものや二つのもの、大きなもの、小さなもの、そして様々な形のものを形に合わせて持つ必要がある。

・子どもが持ちやすい大きさや形のものからはじめ、箱に入れる練習をする。

・次に、ものを持ち帰る動きを試す。

(例)右手に持ったものを左手に持ち替えて箱にしまう、など。

 

▶ 感覚の未発達 → 手が汚れるのが嫌で片付けられないことも

・その傾向があるときは、終了後にきれいに洗えることを保障して取り組ませるとよい。

・手袋などを用意して、汚れないような工夫をしてあげることもよい。

 

▶ 力のコントロールが苦手 → 重いものは小分けにして運ぶ

・本など重いものは、小分けにして運ばせるとよい。

・かごなどに入れて取っ手を持たせると運びやすくなる。

 

▶ ものを見る力が弱い → 色などで見分けをつけやすく

・形を見分けたり、組み合わせる力が弱い子どもは、片付けが苦手。

・片付ける場所に片付けるものの写真を貼ったり、種類ごとに色分けされた箱などを用意して、そこにかたづけるなどの工夫が有効。

・ふだんからパズルやブロックなどで形を組み立てるような遊びをさせるとよい。

 

▶ 体のイメージが捉えにくい → ものの位置を分かりやすく示す

・ものを片付けるときに自分ともの、ものとものとの位置関係や方向性などがわかりにくい子どもがいる。

・言葉で誘導する場合は、「〇〇の上に片付ける」と具体的に指示するとよい。

・片付ける先の環境整備として、机の引き出しに文具などを片付ける際は枠で仕切って色分けしたり、何を入れたらよいか分かるように名前やイラストを描いてあげるとよい。

 

 

<参考>

発達が気になる子への生活動作の教え方(中央法規、2013年発行)

発達障害作業療法・実践編・第三版(三輪書店、2019年)