神経発達症とその周辺

溢れる情報の中から、小児科専門医が選んだ信頼できる情報を提供します。

2025-01-01から1年間の記事一覧

5歳児健診で神経発達症に気づくポイント

日本各地でこれから本格的に始まる「5歳児健診」。 実は担当する小児科医も経験がないので手探り状態で、私自身も情報を集めているところです。 今までの情報では「3歳児健診で拾えなかった神経発達症児・家族の困りごとをサポート」であり「診断が目的では…

自閉スペクトラム症に低用量のオピオイドが有効(社会性向上)

自閉症スペクトラム(以降、ASD)に有効な薬剤は、従来存在しないとされてきました。ですからこの記事の題名にはインパクトがあります。どんな内容なのか、読んでみました。・・・効果が確認されたのは人ではなく、実験動物のマウスのレベルですね。癌性疼痛…

うつ病治療ガイドライン2016(2024年に改訂)の信頼性

少し前の話題になりますが、2016年に発表された「うつ病治療ガイドライン」(日本うつ病学会)の問題点が2024年に修正された、という記事が目に留まりました。(はて、どういうこと?)と気になり読んでみました。その内容は「引用文献(原著論文)を読み込…

特別支援学級への壁

発達障がい児(現在は“神経発達症“)は小学校入学前に、普通学級か支援学級か、選択を迫られます。それを医師に相談する「就学前相談」というシステムがあります。私もその就学前相談を担当していたことがありました。保護者は「普通学級」を希望されること…

自閉症スペクトラムが世界中で増えている

昨年、自治体の乳幼児健診(3歳児健診)に参加したときのことです。カルテに「発達障害」あるいは「発達障害の相談中」の文字が目立ちました。保健師さんに確認すると、なんと受診者の1/3が発達障害(あるいは相談中)とのこと。その数字に愕然としました。…

たくさん愛情を注いだはず・・・なのに。

「あなたのためを思って」「お前の将来を思って」親は自分の行動に講理由をつけがちです。しかし子どもにとっては「ありがた迷惑」のことが多いのが現実。事実、私も、「勉強を頑張れ、もっと頑張れ」「いい大学へいけばいい生活が待っている」と常に圧力を…