2018-01-01から1年間の記事一覧
早朝のNHKラジオ番組「健康ライフ」で「10代のうつ病」(青山学院大学教育人間科学部 小児科医・児童精神科医 古荘純一Dr.)を放送していました。 通して聞いてみて「子どもの体が現代社会を拒否した結果、子どものうつ病が増えてきているのではないか」と感…
河野政樹先生は「広島県立障害者療育支援センターわかば療育園」の園長先生です。 WEBセミナー(2018.11.8)「発達障害の診療の意義と実際〜子どもの未来を笑顔で溢れたものにするために〜」を聞いてメモしたことを記しておきます。 あ、私と同級生であるこ…
私は小児科医ですが、ADHD患者さんの診療はしていません。 コンサータ®(メチルフェニデート、MPH)という抗ADHD薬を処方する資格がないからです。 その資格とは、以下の通り; 【医師の登録基準】 以下の(1)、(2)、(3)を全て満たし、コンサータ錠…
双極性障害は、うつ病より若年発症する傾向がありますが、しかし情報が少なく、治療も確立されているとは言えない状況と思われます。 まず、診断が難しい。 うつ相から始まると、その症状に引っ張られて抗うつ薬からはじめがち。 初期診断では、発症年齢も考…
こころの病について調べてきて、ある疑問を持つようになりました。 それは、同じ薬が違う病名の精神疾患に使われている事実。 例えば、抗精神病薬はもともと統合失調症の治療薬ですが、それがうつ病や双極性障害にも用いられます。てんかんの薬として有名な…
「職場×双極性障害」秋山剛著、南山堂、2018年 双極性障害患者は社会生活をふつうに営めるのか? ・・・この質問の答について書かれた文章をあまり目にしたことがありません。 この本は、その疑問に真正面から取り組み、とくに“働くこと”に焦点を当てた内容…
一般内科医向けの医学系雑誌に「不安」の特集がありましたので、購入して読んでみました。 □ 総合診療2017年9月号、医学書院 主に治療薬と精神療法の項目を読みました。 不安障害診療の概要を俯瞰するには手頃な内容だと思います。 不安障害に使用する薬剤は…
アメリカ黒人文化のルーツを黒人音楽を介して解説した内容の本です。 その中で、ブルーズの説明を読んでいて驚きました。 アメリカの黒人達は、200年以上にわたって奴隷として搾取され、むごい扱いを受け、一瞬一瞬を上と暴力におびえながら暮らしてきた。彼…
不安、怒り、悲しみなどは、やっかいな感情です。 しかし、それぞれの感情には意味があり、必要なモノ。 うまくつき合い、飼い慣らすことはできるのでしょうか? 最近、手元にある「不安障害」関連本を読んでいます。 今回読んだ本も前項と同じ著者ですが、…
「社交不安障害」に引き続き、同シリーズの「双極性障害」編を読んでみました。 □ 対人関係療法でなおす「双極性障害」(水島広子著)創元社 双極性障害は、以前は「躁うつ病」と呼ばれていた病気です。 現在はうつ病のことを「単極性うつ病」と呼び、躁うつ…
“不安”というモンスター。 人間の心の弱みにつけ込む難敵です。 私自身も持病に伴う“不安”にさいなまれ、理屈ではコントロールできない不安とどうつきあっていくべきか悩む日々を経験したことがあります。「気にしないようにしよう」と自分に言い聞かせても…
自分自身への備忘録として始めたブログですが、「ネット上の記事を引用して感想を記す」というスタイルは著作権法違反になるとのご指摘を受けました。 引用元を明記すればよいのでは(宣伝にもなるし)との考えは、私の勝手な思い込みだったようです。 2018…
「うつ病」に対する「抗うつ薬」の効果の比較検討を、Lancet の論文から。 日本で未認可の薬から、古典的な三環系抗うつ薬の名前も出てきます。 患者さんの訴えにより、薬剤の特徴を考慮して使い分けるのが基本とは思われますが、大まかなイメージを捉えるに…
社会不安障害(≒対人恐怖)の治療は大切です。 これがよくならないと、社会生活ができなくなります。 小児〜青年期の精神疾患薬物治療のノルウェーの現状報告を紹介します; ■ 小児および青年期の重度な精神疾患発症率と薬理学的治療 (ケアネット:2018/02/…
「うつ病は“こころの風邪”」と呼ばれた時代もありました。 が、現実を知る人々には違和感がありました。 わかりやすく解説した記事が目にとまりましたので紹介します。 ※ 下線は私が引きました。 ■ うつ病にまつわる5つの誤解 (2018/2/16:All About) うつ…
偏見・差別を避けるために隠すのが当たり前だった精神疾患。 変化の兆しが見えてきました。 ■ 精神障害の苦悩「勇気をもって語る」 静岡でセミナー (2018年02月12日:朝日新聞) 「勇気をもって語ります」 そんなタイトルの市民公開セミナーが、静岡県藤枝…
ときどき話題になる精神疾患と交通事故の問題。 意識を失う・判断力がなくなる疾患が一番リスクが高いと思われます。 双極性障害(=躁うつ病)では意識が保たれるので問題ないはずです。 関連記事が目にとまりました。 ■ 双極性障害患者における道路交通傷…
「不安障害」は一般に世間では「あがり症」や「赤面症」「対人恐怖症」とよばれており、その人の性格(極端な心配性)と捉えられがちで、“治療が必要な病気”として認識されていない傾向があります。 では、どんな方が治療対象となるのでしょうか? 単純に「…