2017-01-01から1年間の記事一覧
「冬季うつ病」という病気があります。 寒い季節になるとうつ状態となり、温かくなると回復するサイクル。 まるで冬眠するクマのようです。 いや、自然の営みのリズムを強く残している体質、と捉えることもできるかもしれません。 しかし現代社会に生きてい…
自殺対策にインターネット業界が動き出しました。 スマホのLINEは入っていない? ■ Google、Yahooなど検索サービス7社、自殺予防で連携強化 (2017年12月18日:井上輝一,ITmedia) グーグルを含めた、インターネット検索サービスを提供する7社は12月18日、…
薬の副作用を逆手にとって作用として使用した例をたまに見かけます。 バイアグラも元々は副作用ですし、鼻水止め(抗ヒスタミン薬)の副作用としての眠気を逆手にとり睡眠導入薬として販売されているドリエル®もしかり。 非定型抗精神病薬であるオランザピン…
世界的なガイドライン作成に使用したデータベースの調査報告を紹介します。 あまり目新しい情報は無いような・・・。 ■ 双極性障害における混合状態の急性期および長期治療に関するWFSBPガイドライン (ケアネット:2017/12/05) 最近のガイドラインでは、双…
痛みや麻痺は主観的な要素が大きく、客観的な評価が難しい症状です。 どこまで病的なのか判断するには、専門的な知識が必要です。 いずれにしても、患者さんの訴えを認めて受け入れることが診療の第一歩ですね。 ■ 身体化障害と転換性障害と虚偽性障害と詐病…
「境界型パーソナリティ障害」は周りにもいそうな「ちょっと困る人」という印象がありますが、疾患として捉える必要があります。 理解しやすいマンガをどうぞ; ■ マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第48回「境界性人格障害・パーソナリティ障害って?」…
自閉症スペクトラム(ASD)でみられる攻撃性・過敏性に対して、臨床現場では、社会生活に支障を来すようであれば、主に抗精神病薬で治療が行われているようです。 紹介する報告では、アリピプラゾール(エビリファイ®)、リスペリドン(リスパダール®)に効…
双極性障害のうつ症状は自殺のリスクが一番高いと云われています。 しかしそれを改善する薬は少なく、選択肢が限られてきました。 今回、「ビプレッソ徐放錠」(一般名:クエチアピンフマル酸塩徐放錠)が認可され、選択肢が一つ増えました。 クエチアピンは…
日本は世界の他の国と比べてどうなんだろう・・・気になるところです。 抗精神病薬の使用率及びパターンは国により著しく異なっていたそうです。 この記事では、日本の位置は多くもなく少なくもなく中間でしょうか。 台湾の使用率の高さと定型抗精神病薬>非…
精神科疾患に用いられる二つの薬を比較した記事を3つ。 内容は、 ・統合失調症患者の脳活性 ・統合失調症患者の短期治療 ・統合失調症患者の認知機能 専門用語が並ぶのでイメージが湧きにくいのですが、一部アリピプラゾールが優れているという結果が散見さ…
先日、ブラジルでダウン症の就業支援についてのニュースを聞きました; ■ ダウン症の人が働くコーヒーショップ in ブラジル 東京では精神疾患者への就業支援です; ■ 精神疾患の人へ 広がれ安定雇用 東京 (2017年10月30日:朝日新聞) 障害者の雇用を促して…
以前からうつ病より双極性障害の方が自殺リスクが高いと云われてきました。 この報告でも同様の結果でした。 ■ うつ病と双極性障害、自殺企図リスクが高いのは (ケアネット:2017/10/30) 自殺企図は主な気分障害と関連しており、成人における自殺企図のリ…
小児不安症・・・あまり馴染みのない病名ですが「一般的に認められる」とのこと。 薬物治療も行われてはいるものの、まだ混沌としているようです。 <ポイント> ・対象疾患:パニック障害、社交不安症、特定の不安症(specific phobias)、全般不安症、分離…
NHK-BSで「偉人たちの健康診断 我が輩は健康である!?文豪 夏目漱石」(2017年10月11日放送)を見ました。 <番組内容> 文豪・夏目漱石の生涯は病のオンパレード。そんな漱石を救ったのは一匹の猫だった。猫のセラピー効果や漱石が実践した健康法の数々を…
ある人に言わせると、人間が自殺をするときは正気を失っている状態である、なぜなら自分が死ぬことによる周囲への影響を想像する能力がなくなっているから、だそうです。 私は10代の自傷行為の場合、「周囲へのアピール」「周囲への影響を考えた上での自殺」…
昔、自殺目的で使われたバルビツール系睡眠薬より副作用は少なくなりましたが、その後に登場したベンゾジアゼピン系睡眠薬も薬物依存という面から安全とはいえません。 ■ ベンゾジアゼピンの処方制限、俎上に (2017年10月18日:朝日新聞) 中医協、「精神医…
私が加齢とともに感じ始めた体の不調は、不眠症と便秘です。 不眠は夏を中心とした中途覚醒。 ただ、いろんなTV番組を見ると、歳を取ると眠りが浅くなるのは自然なこと、最近は昼間の生活に支障がなければ病的に考えないようですね。 便秘の方は、それまで毎…
うつ病に関する記事を2つ。 一つ目はうつ病になりやすい性格という興味深い題ですが、内容は今ひとつピンときません。 ■ うつ病になりやすい性格 (ケアネット:2017/10/10) 3つの性格特性、神経症(neuroticism)の傾向、外向性(extraversion)、適度な誠…
非定型抗精神病薬であるオランザピン(ジプレキサ®)は体重増加の副作用が有名な薬です。 そのメカニズムの一端が判明したという報告を紹介します。 「セロトニン2C受容体」への拮抗作用が原因とのこと。 ■ オランザピン誘発性体重増加のメカニズム (ケアネ…
睡眠障害には「朝日を浴びる」ことが推奨されて久しいですが、双極性障害にも効果があるという報告を紹介します; 単純に、 ・うつ状態の時は明るい光を浴びる ・躁状態の時には光を遮る と効果が期待できるというもの。 ■ 双極性障害の治療に「光の調整」〜…
高尾山は交通が便利になる以前は山奥でした。 精神病者の療養先になったことも歴史的に頷けます。 ■ 高尾山に息づく精神障害者療養の歴史 (2017年06月30日:メディカル・トリビューン) ミシュランガイドで最高ランクの3つ星観光地に選出され、多くのハイカ…
TVで見たことのあるオープンダイアローグの記事が目にとまりました。 ■「オープンダイアローグ」とは=対話で精神病からの回復目指す (2017/09/02:時事メディカル) 最近、フィンランド発祥の「オープンダイアローグ」と呼ばれる精神療法が注目されている…
持病を持っている人の自動車運転の安全性が問われる時代になりました。 精神疾患患者さんもそのグループの一つ。 最近発表された抗うつ薬による自動車運転への影響に関するシステマティック・レビューを紹介します。 概ね、古典的な三環系・四環系抗うつ薬は…
抗うつ薬に関する情報を紹介します。 抗うつ薬の即効性を評価した論文で驚いたのは、薬の効果ではなく「プラセボの効果」です。 プラセボとは偽薬=ニセ薬のこと。 つまり「このお薬を飲むと症状がよくなりますよ」とニセ薬を渡しても一定の効果が得られる現…
NHKの「ドキュメント72時間」という番組が好きです。 人々が居場所を求めて、温もりを求めて彷徨い、集まる場所をTVカメラが72時間観察する内容。 居場所がない人たちはたくさんいます。 精神病患者もそのグループの一つ。 彼らは戦前は座敷牢に閉じ込められ…
様々な情報が飛び交う抗精神病薬。 今回は、自律神経系への影響を検討した報告を紹介します。 以下の4つの抗精神病薬を心拍変動のパワースペクトル分析により自律神経系(ANS)活性を評価; ・リスペリドン(リスパダール®) ・オランザピン(ジプレキサ®) …
いわゆる睡眠薬は、大量服薬で自殺を図った昔々はバルビツール系でした。 その副作用と依存性を減らすべく開発されたのがベンゾジアゼピン系(BZD)です。 近年は、BZDの依存性も問題視され、新たに開発されたメラトニンなどの睡眠薬が登場し使用されるよう…
大うつ病には「季節性うつ」という、冬期に悪化するタイプがありますが、双極性障害ではあまり季節性は言及させません。 でもやはり、日照時間が長い季節は躁状態、短い季節はうつ状態になる傾向があるようです。 ■ 双極性障害の入院、5~7月はとくに注意 (…
ちくまプリマー新書、2011年発行。 各精神疾患について、広く浅く概説した入門書的な内容でした。 ですから、「私は精神疾患なんだろうか?」と思い悩んでいる方が読んでも肩すかし感があると思います。 例示された症例も、解説が尻切れトンボで消化不良感が…
双極性障害の基本役であるリチウムに関する報告を紹介します。 肯定的な論調ですが、ラミクタールの紹介スライドを見ると、再発予防効果はあまり高くないという印象が拭いきれず。 ■ 双極性障害、リチウムは最良の選択か (2017/06/01:ケアネット) 双極性…